
昨日11/30の市議会で、議員のボーナスの減額が提案された。議員40人中、私だけが反対をした。「小林は、自分のボーナスが減らされるのがイヤで反対したのか?」と思われそうだが、実はそうではない。私が反対した理由は、決め方だ。要するに、「自分たちの給料を自分たちで決められる仕組みでいいのか?」ということだ。
上場企業では、報酬委員会で報酬を決めるのが一般的になっている。取締役がグルになってお手盛りで自分たちの報酬を上げたりしないよう、半分以上は外部の目を入れて決定する制度だ。
実は、似たような仕組みは横須賀市にもある。「報酬審議会」だ。議員の報酬や市長らの給与を決めるには審議会を開かなきゃいけないと定めている。しかし、この条例には実は抜け穴があって、月額の変更は審議会を開かなければいけないが、ボーナス(期末手当)は議会が決めていいこととなっている。市長に対しては議会のチェックが働くが、議員に対してはチェックが働かないのだ。
ちなみに、横須賀市議の年額報酬1089万円は全国で34位だった。全国的に議員報酬は人口と相関関係があるが、横須賀市の人口は全国55位。つまり、人口の割に報酬が高めの議会と言える。今回、ボーナス分を人事院勧告に合わせて少し下げ、2021年度以降は1080万円に下げた。全国でもコロナ禍以降は下げている議会が多いから、これでも順位は大きく変わらないとは思う。
毎月分(月額646,000円×12カ月)+ボーナス分(基準月額646,000円×1.45×3.25)=毎月分(7,752,000)+ボーナス分(3,044,274)=10,796,274円
→横須賀市議会議案資料

私が言いたいのは、「議員報酬を自分たちで勝手に決めてはいけない」ということだ。
仕事ぶりを見て、住民の役に立っているかを総合的に判断して、「報酬審議会」という外部の目で決めてもらうべきだろう。住民から見たら、今の横須賀市議の仕事ぶりは報酬に見合っているのか? ひょっとしたら「もっと上げてやれ」と思うかもしれないし、「そんな下げ方じゃダメだ。もっと何割も減らさないと」と思うかもしれない。
みなさんは、どう思いますか?
……ちなみに、条例修正案も用意してあるので、これに賛同して頂ければ「お手盛り」状態は解消する。また、全国比較の表も用意してあるので、参考にご覧頂ければ幸いだ。→「議員報酬&議員定数の全国データ2020」を読み解く