神奈川県人口流出ランキング2021

 「神奈川県人口流出ランキング2021」というものを作ってみました。外国人の移動は市区町村によって偏りが大きいので、外国人を含めず日本人だけを取り出しました。



 総務省が発表した昨年の「人口移動報告」では、神奈川県が転入超過・全国No.1でした。つまり、コロナ移住を含め他所から人が最も移ってきた都道府県だったわけです。ちなみに、逆に転出超過No.1は東京都でした。色々な策を講じてきた長年の課題、東京一極集中にウィルスが歯止めをかけてしまったわけです。コロナ禍の社会的影響は大きいですね。



 では、その神奈川県内ではどうだったか? 調べてみたところ案の定、横須賀市が転出数No.1でした。本市は2013年に人口流出・全国No.1になりましたが、2021年は29位。コロナ移住が相次いだ東京23区が軒並み上位に入った影響で順位は下がっています。



 男女別でも、どちらも転出数No.1。もちろん、人口38万人の大きなまちなので数字は大きくなりがちなのですが、同規模の藤沢市43万人が男女とも転入数No.1ですから、明暗が分かれています。興味深いのが、川崎区は女性が出て行くまちで、金沢区は男性が出て行くまちなんですね。



 より細かく見ると、横須賀市は目立った特徴があります。男15歳~19歳の転入超過527人は県内最多。一方、転出超過を見ると男20歳~24歳の723人や女20歳~24歳の328が県内最多です。おそらく、自衛隊の入隊で男がたくさん入ってくる。一方、学校を卒業して独り立ちするとまちを出て行ってしまう傾向も強い。



 なお、元データは総務省のコチラですので、検証したい方やより詳しい分析をされたい方はどうぞ。「11-3 年齢(5歳階級),男女別転入超過数」表です。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事