
毎年恒例の「へんな校則」第3回ランキングをお届けしたい。ちなみに、過去分はコチラ。
前回と同様、調査は2名の学生に担って頂いた。全校の校則を読み込み、要素ごとに抽出し、比較するというベンチマーキング的手法は大変な集中力を要したと思うが、このBlog記事のゴーストライトまでしてもらった。この場を借りてお二人と派遣団体I-CASに感謝したい。
今回は私に余裕がないため、私によるチェックはせずに、以下は基本的に高校生が作業した比較表とゴーストライトの原稿そのままでお届けしたい。(文体まで似せた今どきの高校生は優秀ネ)
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前回の第2回「へんな校則」ランキングから約一年がたった。前年度と比べ、校則が改善された学校が6校あった。しかし依然として「へんな校則」と思われるものがいくつかあった。
今回のランキングにおいて重視した項目は、(1)清掃時発言禁止、(2)隊列での移動、(3)他教室禁止、(4)他学年の廊下の禁止、(5)登校時の商品購入禁止、(6)下着の色指定、(7)プライベート時間の制限。この7つだ。
さて、市立中学校23校のうち、今年度「へんな校則」ランキングの第1位を飾ってしまったのはどこか。さっそく、結果を見て頂こう。

第1位 神明中学校
第1位に選ばれた残念な学校は神明中学校だった。理由は、今回調査した7項目すべてに制限があったことだ。詳細を確認したい方は、上記の校則比較表をご覧頂きたい。
第2位 北下浦中学校
第2位は北下浦中学校だった。理由は清掃時発言以外の項目に制限があったことだ。1位と比べると他学年、他教室へ入ることが許可制であるなど少しマシではある。
第3位常葉中学校、大楠中学校
第3位は常葉中学校、大楠中学校だった。理由は5項目に制限があったことだ。どちらも整列移動を校則としている。
その他の謎ルール集
今回もいくつかの学校に「これはどうか?」と思うような謎ルールが散見された。
●友人宅など中学生同士の家での宿泊禁止
池上中、神明中、北下浦中では中学生同士の家での宿泊禁止という校則があった。これは生徒のプライベートの時間まで制限している。中学生同士の家に泊まってもなんの問題もないだろう。また、北下浦中は打ち上げ禁止という校則もある。打ち上げもプライベートの時間であり、学校が制限を設ける必要はないだろう。
●コートはウール系
長井中ではコートの種類がウール系と指定されている。ウールだと化学繊維のものと比べ値段が高く手入れも大変である。ウール系でなくとも寒さをしのぐことはできる為、何故ウール系と指定したのか謎である。
●椅子に座っているのも困難な程、体調が悪い場合に保健室を利用する。
椅子に座っているのも困難になるほど体調が悪くなる前に余裕をもって保健室に行くべきではないだろうか。この校則は、限界まで我慢するように言っていると捉えられてもおかしくない。
●校内での日焼け止め使用禁止
田浦中では校内での日焼け止め使用が禁止されている。日焼け止めを使用する際は家からつけるとあった。日焼け止めは2〜3時間ごとこまめな塗り直しが大切であり、肌を紫外線のダメージから守るために必要なものである。また、外での部活動をする際、肌を守るため日焼け止めは欠かせないものだろう。
「マシな校則」ランキング2022
●第1位 追浜中学校、坂本中学校
第1位の追浜中、坂本中は全項目をクリアした。また、へんな校則もなかった。
●第3位 田浦中学校、公郷中学校、衣笠中学校、大津中学校
第3位は6項目クリアした。
以上