横須賀市議会の密室ポスト配分は今期も相変わらず

 「密室政治」と言われても文句は言えないだろう。



 2023年4月の改選後、初となる議会が5/16に開かれ、議会内外の各種役職を決めることとなった。ところが、舞台裏を市民のみなさんが見たらあきれるのではないか。会派の人数が多ければポストもとりやすいから選挙前から多数派工作。当選後は各会派の団長同士でポストの分捕り合戦。公開の会議に出てきたときには全部すり合わせ済み。



 かくして、議員報酬1094万円/年に加えて、追加のお手当が出る「おいしい」ポストが決まっていく。議長(+約164万円)・副議長(+約57万円)・監査委員2名(+76万円)・神奈川県内広域水道企業団(+約97万円)・神奈川県後期高齢者医療広域連合(+日当1万円)という具合だ。しかも、任期はそれぞれ4年間なのに、なぜか1年で「一身上の都合により」辞職してポストを回していく(議長は2年)。



 無会派の議員は蚊帳の外で、市民にも見えないところで全てが決まっていく。「なぜそのポストに就きたいのか?」を誰も何も説明しない。だから、選挙も行われるが、ただのセレモニーだ。そのため私は選挙の間、抗議の意味を込めて全て退席し、読書していた。



 一方、全国では議長を選ぶ際に、議長候補らによる所信表明を行い、議員からの質問も行い、そのうえで選挙を行う議会が増えている。当たり前のことだと思われるかもしれないが、私がこの方式を本市議会で提案したところ、反対されて「所信表明は行わないものとする」と決定されてしまった。まあ、これが市民のみなさんが選んだ横須賀市議会の程度だ。



 何度も言うが、投票に行かなかった人たちのせいで、こんな市民感覚から外れた慣行がまかり通るのだ。私は自分の仕事としてこうした現状を報じ続けるが、負け犬の遠吠えと嗤うなら嗤え。嗤っているうちに、あなた方の税金と権利は奪われていくのだ。

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